出井さん

デザイン組織を築き上げたマネージャーと将来について

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今回は、サービスデザイン部マネージャー兼チーフデザイナーとして活躍する出井康裕さんにインタビューを行いました。 2010年に中途入社し、デザイン組織の立ち上げを牽引してきた彼は、デザイナーの成長を支援しながら、社内横断的なプロジェクトにも取り組んでいます。 前職から現在に至るまでのキャリアや、デザイナーとしての哲学、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。

プロフィール

名前:出井 康裕(サービスデザイン部マネージャー兼チーフデザイナー)
プロフィール:2010年に中途入社し、デザイン組織の立ち上げに従事。
マネージャーとしてデザイナーの自律的な成長を支援するとともに、社内の横断的な業務や事業部の現場業務にも取り組んでいる。

出井さん

デザインと共に歩んだ14年—出井さんが語るGMOメディアでのキャリアと成長

──前職でのご経験について教えてください。どのようなプロジェクトに携わっていましたか?

前職ではインターネット事業のインハウスデザイナーとして約4年半勤務し、主にUIデザイン、自社サービスのイベント用Flashバナーや広告バナーの制作を担当していました。
転職を決意したきっかけは、より切磋琢磨できる環境で働きたいという気持ちが芽生えたからです。
また、IT/Web業界のさらなる発展は誰の目にも明らかでしたので、同じ業界でより良い仲間たちと共に仕事をしたいと思い、2010年7月にGMOメディアに入社しました。(気づけば14年経っていました)

──デザイナーとして、どのようなスキルをお持ちですか?具体的に教えていただけますか?

意外と難しい質問ですね。
技術革新やトレンドの変化が激しい業界ですので、テクニカルスキルはその都度必要に応じて学び、活用することが求められますが、これはどのデザイナーにも共通して必要なスキルだと思います。
「自分がデザイナーとしてそれなりに活躍し続けることができているスキル」という意味で回答するなら、「真面目に一生懸命仕事をする姿勢を一貫して継続できること」だと思います。
これをスキルと呼べるのかは微妙ですね。

──当社に入社を決めた理由を教えてください。どのような点に魅力を感じましたか?

転職活動をしていた当時、デザイナーとしての経験は7年ほどあり、ポートフォリオもある程度整っていましたが、IT/Web業界の最前線で活躍するにはまだ経験が足りないと感じていました。
そのため、「こんな大きな会社に入れたらいいな」「このビルで活躍できたらかっこいいだろうな」といった憧れの気持ちで挑んでいました。
むしろ実際に選んでもらえてとてもうれしかったと記憶しています。

出井さん

デザイン組織の立ち上げから見える成長—GMOメディアで歩んだ14年

──入社してから感じたギャップや驚きはどのようなものでしたか?

これまでの会社にはなかったギャップとして、GMOメディアでは個々がしっかりと目標設定を行い、自分の行動を事業の成長と結びつけて考えていることに驚きました。
それ以外には特に大きな驚きはありませんでしたが、会社の特徴として、裁量の大きさがあると感じています。
「どれくらい頑張るかはあなた次第だよ!」と言われているような自由度があり、適度な緊張感の中で働ける環境が自分にとても合っていると感じました。(14年頑張れている要因の一つです)
逆に、タスクや業務をきちんとマネジメントされたい方には、裁量と自由度が大きすぎてミスマッチかもしれませんね。

──入社後、ご自身の成長をどのように感じていますか?具体的なエピソードがあれば教えてください。

「役割が拡大したこで得られた視座の高まり」が挙げられるかと思います。
私は2015年頃、デザイン組織(サービスデザイン部)がなかった時期に、社長からチーフデザイナーの役職を任命されました。
その頃、社内には既にエンジニア組織(サービス開発部)が技術的な横断組織として体制を整えており、それを参考にしながら、試行錯誤していきました。
バラバラだったデザイナーたちをまとめるために課題出しのワークショップや定例ミーティングを実施し、まずは横の繋がりをつくることから始めました。

その結果、2018年にはサービスデザイン部というデザイン組織を立ち上げることができました。
デザイン組織を整える過程で苦心した日々もありましたが、今ではデザイン組織だけでなく、他の部門や会社全体のことも考えるようになりました。
この過程で身につけられる知識が、今でも私を成長させてくれていると感じています。

──今後、当社で取り組みたいプロジェクトや達成したい目標は何ですか?

GMOメディアのデザイナーとして働くことに自信と誇りを持てる状態を目指しています。
それには、個々のデザイナーが自律的に行動し、活躍できるようになることが重要です。
そうなれるように、継続的に支援してくことを意識しています。

出井さん

GMOメディアに入社してからは周囲のメンバーから刺激を受けたことで自己学習の習慣が身につき、隙間時間を利用して読書や技術の勉強をするようになりました。その良い習慣を活かしながら、シニアデザイナーに必要なスキルやマインドを身につけ昇格することが直近の目標です!

──社内で期待されていると感じることは何ですか?また、それに対してどう応えたいと思っていますか?

GMOメディアでは、最初から一定の裁量を持って自律的に行動することが期待されており、明示的な指示や期待はあまりありません。(気づいてないだけかもしれませんが)
また、私は論理型で慎重なタイプなので、誰かが切り開いた道を整備し、後続の人がスムーズに進めることを意識しています。
一連の行動を率先垂範する姿で、ポジティブなメッセージを伝えられれば良いな、と考えています。

──現在の会社に対して感じている課題や改善点があれば教えてください。

GMOメディアは、トレンドを掴み、時代の変化に対応しながらサービス生み出し育ててきました。
それは強みでもあるのですが、一方で安定した土台を築けていないという弱みでもあると感じています。
今後は土台になり得るサービスを育てることに注力していく中で、質の高いユーザー体験を提供することがさらに重要になっていきます。
その体験を生み出せる中心にデザイナーがいることと、そのようなデザイナーが次々に出てくるデザイン組織であることをミッションと考えています。

──さいごに

GMOメディアは、トレンドを掴み、時代の変化に対応しながらサービス生み出し育ててきました。
私はデザインにおける「人への共感や何かが生み出されるプロセス」が純粋に好きです。
そのため、マネジメントがメインミッションではあるものの、生涯プレイヤーとして活動することにこだわっていきたいと思っています。

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