代表取締役社長 森 輝幸
事業構造の転換が始まった。 ストック収益への道と、株主への約束。

3期連続の最高益達成

平素より格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
2025年12月期は、売上高7,115百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益901百万円(前年同期比18.2%増)、経常利益896百万円(前年同期比18.1%増)となりました。

2025年12月期を一言で表すと?

「仕込みの年」です。
昨年まで5か年計画のもと、4期連続の上方修正達成・過去最高益の更新と、成長の結実を実感できた時期でした。
しかし今期は、その先の10年を見据えた「次の種まき」に、経営資源を集中的に振り向けた1年と位置づけています。短期的な利益の最大化より、将来の安定収益の土台をつくること。それが今期の最も重要な経営判断でした。

フローからストックへ——事業構造が変わる理由

当社のビジネスは長らく、広告収入やアフィリエイト(成果報酬型の紹介報酬)が収益の中心でした。これらは「フロー型」と呼ばれ、景気や広告市場の動向に業績が左右されやすいという特性があります。
そこで、安定した収益と成長を継続していくために注目しているのが「ストック型」収益です。これはサブスクリプション(月額課金)や法人向けソフトウェアの継続契約など、一度利用が始まれば毎月・毎年継続的に収益が入り続けるビジネスモデルです。
詳しくは「TOPICS 1:ストック事業の現在地」をご覧ください。

GMOメディアでは「コエテコカレッジ byGMO」「キレイパスコネクト byGMO」等といった事業がストック収益の柱として育ちつつあります。
ただの管理システムではなく、「コエテコ byGMO」や「キレイパス byGMO」といったメディアとの連携で集客をサポートしたり、AI技術を活用した機能追加で導入企業やその先のユーザー双方にとって利便性の高いサービスを提供しています。
今期はこれらへの投資を本格化し、フロー依存からの構造転換を加速させた1年です。

「仕込みの年」だからこそ、今やっていること

1. ストック事業の種まき

今期は学び関連事業の拡張に注力しました。
高校教員向けのAI作問ツール「コエテコStudy byGMO」、教育事業者向けの管理システム「コエテコマネージャー byGMO」は、近年立ち上げたばかりの新サービスです。「コエテコStudy byGMO」には、当社が特許を取得したAIでの問題生成技術を活用しており、教員が手作業で行っていた小テスト作成の効率化を実現しています。どちらも今後の収益の柱に育てるべく、現在は機能開発と顧客獲得に集中して取り組んでいます。
オンライン学習サービス「コエテコカレッジ byGMO」は、趣味教室・体験のプラットフォーム「趣味なび byGMO」との連携を通じ、趣味教室や協会などの運営支援など、これまでカバーできていなかった領域への拡大を進めています。
「学ぶ」というニーズをあらゆる切り口から取り込む、「コエテコ byGMO」全体のエコシステム構築を着実に進めています。
GMOリピータスでは事業成長を加速すべく人材の強化を進めており、営業・開発の両面で体制を整えています。

2. 短期利益より長期基盤を選ぶ経営判断の背景

今期の投資はいずれも、すぐに業績数値に現れるものではありません。しかしフロー型収益への依存を下げ、ストック型の安定収益を積み上げるためには、「今仕込まなければ、3年後・5年後の成長がない」という判断のもと、短期利益を一定程度抑えてでも先行投資を優先しました。
2020年からの5か年計画で「仕込んだ事業が利益フェーズに転換した」経験が、今回の決断を後押ししています。

3. 仲間づくり(M&A)による外部資源の取り込み

外部環境の変化を機動的に取り込む手段として、M&Aにも積極的に取り組んでいます。今期は美容医療領域の電子カルテ「メディベース」を取得。
既存の美容クリニックの経営支援サービス「キレイパスコネクト byGMO」との連携により、クリニック向けサービスの厚みを増すことを目指しています。今後もシナジーの見込める案件には引き続き意欲的に取り組んでいく方針です。

代表取締役社長 森 輝幸

株主還元をさらに強化する理由

「成長と還元は両輪」という考えは、今期も変わりません。
2026年12月期より、DOE(自己資本配当率)を導入します。これは利益の多寡にかかわらず、自己資本に対して一定割合の配当を行う方針です。株主の皆様にとって「業績に左右されず安定的な還元水準を維持できる」という不安を軽減し、より安定的な還元をお約束するための仕組みです。

配当方針の変遷

〜2024年12月期
2025年12月期〜
2026年12月期〜

配当性向 50%

成長投資と還元の両立

配当性向 65%以上

還元強化へシフト

DOE導入

安定・予測可能な還元へ

さらに、株主優待の【新設・拡充】についても実施しています。
詳しくは「TOPICS 2:株主還元の全体像」をご覧ください。
仕込みの年だからこそ、還元では株主の皆様に「待っている価値がある」と感じていただきたい。それが私たちの思いです。

株主・投資家の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
2025年12月期は「仕込みの年」と位置づけ、短期的な利益よりも将来の安定成長に向けた基盤づくりを優先した1年でした。学び関連事業の拡充、メディベースのM&A、GMOリピータスの体制強化など、今期に蒔いた種が数年後に大きな実りとなるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

変化の激しい時代においても、GMOメディアならではの「技術力×メディア運営力」を強みに、新たな市場価値を創造し続ける企業でありたいと考えています。そしてその成長の果実は、株主の皆様とともに分かち合いたい。「成長と還元は両輪」という姿勢は、これからも変わりません。
この歩みを続けられるのも、日頃より温かくご支援いただいている皆様のおかげです。引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年12月期 連結業績状況

売上高(通期実績)

7,115百万円

営業利益(通期実績)

901百万円

経常利益(通期実績)

896百万円

売上高推移(百万円)

前年同期比 +7.7%増

5,587
2022年
12月期
6,266
2023年
12月期
6,606
2024年
12月期
7,115
2025年
12月期

営業利益推移(百万円)

前年同期比 +18.2%増

310
2022年
12月期
533
2023年
12月期
762
2024年
12月期
901
2025年
12月期

経常利益推移(百万円)

前年同期比 +18.1%増

307
2022年
12月期
540
2023年
12月期
759
2024年
12月期
896
2025年
12月期

詳しくは「業績ハイライト」をご覧ください。

「ストック事業」とは——

フロー型収益とは、広告の出稿や商品の購入など、「取引があるたびに収益が発生する」モデルです。市況が良ければ伸び、悪ければ落ちやすいという特性があります。
ストック型収益とは、月額・年額の継続課金(サブスクリプション)や、法人との継続契約など、「一度契約が始まれば毎月・毎年収益が積み上がり続ける」モデルです。解約がなければ収益は雪だるま式に増え、業績の安定性が高まります。

フロー型 ストック型
収益の特性 広告出稿や購入のたびに収益が発生 毎月・毎年、継続して収益が積み上がる
安定性 市況や季節に左右されやすい 解約がなければ収益が積み上がり続ける
代表例 広告収入、アフィリエイト サブスク、DX支援、継続課金
GMOメディアの例 ポイントタウン、コエテコ、趣味なび など GMOリピータス、コエテコカレッジ、キレイパスコネクト など

GMOメディアが「フローからストックへ」の転換を掲げているのは、景気に左右されにくい安定した収益基盤をつくり、長期にわたって株主の皆様に成長の果実をお届けするためです。

ストック事業ロードマップ

STAGE 1:種まき

コエテコStudy・コエテコマネージャー・コエテコカレッジ・趣味なびのロゴ

STAGE 2:芽吹き

GMOリピータス・キレイパスコネクトのロゴ

STAGE 3:収益化

今後増やしていく

各事業の現在地

コエテコStudy・コエテコマネージャー(教育向け新サービス)

立ち上げたばかりの新サービス2本。コエテコStudyは、当社が特許を取得した生成AI問題生成技術を活用した高校向けAI小テスト作問ツール。コエテコマネージャーは教育事業者向け運営管理システム。どちらも有料契約の積み上げを目指し、現在は初期顧客の獲得フェーズ。

コエテコカレッジ・趣味なび(面の拡大)

コエテコカレッジと趣味なびの連携により、趣味教室・教会などの運営支援に展開。プログラミング教育にとどまらない「あらゆる学び」の領域へ接点を広げている段階。

キレイパスコネクト(美容医療DX)

美容医療クリニックの予約・顧客管理DXを支援するプラットフォーム。今後はメディベース(M&A取得)との連携による、クリニック向けサービスの拡充を図る。

GMOリピータス(BtoBtoC)

リピーター顧客の管理・育成を支援する法人向けソリューションサービス。継続契約が積み上がるストックモデルの中核として、今期は人材強化を実施。

注目グラフ:フロー収益 vs. ストック収益の比率推移

ストック型収益の構成比が年々上昇しており、事業構造の転換が数値に現れ始めています。

フロー収益 vs. ストック収益の比率推移グラフ

株主とともに成長する——DOE(自己資本配当率)の導入

2026年12月期より、現行の配当算定基準にDOE(自己資本配当率)を導入します。

DOEとは

配当金総額 ÷ 自己資本 × 100 で表される指標で、「自己資本の何%を株主に還元するか」を示します。利益が一時的に振れても還元水準が大きく変動しにくいため、株主の皆様にとってより安定的・予測可能な配当となります。当社が設定するDOEの水準は5%です。

運用ルール

下記2基準のうち、いずれか高い配当額を採用する。

指標 役割 算出基準 説明
配当性向
65%
成長の還元 親会社株主に帰属する当期純利益 利益成長を配当に反映するための基準
DOE
5%
安定性の確保 連結株主資本 利益変動時においても一定水準の配当を意識する下限指標

株主優待のご案内

当社株式の買付代金×0.03%(小数点以下切り上げ)
に相当するGMOコインにおけるビットコイン付与(上限10,000円)

対象取引 現物買付・信用新規買・信用返済売
付与上限 10,000円相当

※現物売却・信用新規売・信用返済売は対象となりません。

割当条件

・当社株主名簿に100株以上の保有が記載または記録されている株主様
・毎年6月末・12月末の2回連続で、同一の株主番号にて100株以上の保有が記録されている株主様が対象となります(継続保有要件)

お申し込み方法

下記URLよりお申し込みください。
https://yutai.gmo/me/

株主優待に関する詳細は以下をご確認ください。
https://www.gmo.media/ir/stock-bond/benefit/